日本古来の作法によって執り行われる神前式


神道をベースとして神社等で行う結婚式

現在行われている、日本での結婚式に関するしきたり等は神道の影響を大きく受けていますが、古い時代、結婚式は自宅で執り行うケースが一般的でした。しかし、1900年に大正天皇の結婚式が、宮中賢所大前という神社で行われると同時に、多くの人たちが神社で結婚式を行うようになりました。こういった形式は、神前結婚式と呼ばれるようになり、現在では神前式として、多くの神社等で結婚式の際に執り行われています。

神前式に関するしきたり等

神前式を結婚式の挙式として選ぶ場合、新郎新婦は紋付袴及び、白無垢という服装で挙式に望みます。また、新婦に関しては、衣装以外にも独自性があり、文金高島田と呼ばれる髪型に加え、綿帽子または角隠しというものを、頭にまといます。流れとしては、斎主等に先導された新婦等が本殿まで進む参進の儀に始まり、結婚報告の場としての祝詞奏上、三三九度の盃と言われる誓杯の儀が行われます。そして、巫女が神楽に合わせて踊る神楽奉納や、新郎新婦が玉串を神前に捧げる玉串奉奠といった儀式も、神前式の特徴です。

挙式にかかる時間は、新郎新婦の入場時間を含めて30分程度と比較的短く、教会式と同様、結婚指輪の交換を行う場合もあります。

一般的な結婚式場でも神前式を選べる

神前式というと、全国各地にある神社でのみ執り行われるといった認識を持たれがちですが、実際には多くの結婚式場やホテル等でも可能です。神前式専用の神殿が個別に設置されており、結婚式のプランとして、教会式とは別に選べる仕組みとなっています。神前式を選んだ場合の費用に関しては、神社では玉串料、結婚式場では挙式料として見積もられますが、おおよそ5万円から20万円程度となっています。

神前式は神社に祀られている神様の前で結婚を誓う挙式の形式で、元々の起源は室町時代まで遡るとも言われています。